Uncle Tetsu's Shop: 行列３時間！？バンクーバーで超人気のチーズケーキ屋さん

Uncle Tetsu's Shop と聞いてピンと来る日本人はあまりいないのではないでしょうか？ 日本では「てつおじさんのお店」として九州で出店している様です。

そんなてつおじさんのお店ですが、海外では大繁盛している様で、古くは台湾、数年前には中国で大ブームを起こし、今はカナダに旋風を巻き起こしている模様。

今年5月初めにメトロバンクーバーのメトロタウンにオープンしたUncle Tetsu's Shop は初日は３時間待ちする人まで出た様ですが、少しは落ち着いたかな、と思って平日の午後に行ってみました。

お店の前の列を見て、大したことないな、と思ったら、ちょっと離れたところに「列はここから」のサインが。

ここからの行列が私が並んだ時点でこれくらいありました。

でもまあこれくらいなら行列慣れした日本人の私なら余裕かも？と思い並び始めました。

ですが、あるのはこのオーブンが１台のみ。 そして４層にはなっていますが、１層につき焼けるのは18個まで。 しかも、マドレーヌを焼いたりもしているのですべてのオーブンでチーズケーキを作っているわけではありません。 1人１個までという制限付きで販売しているチーズケーキ。 それでも待てども待てども順番は回って来ず、でも微妙に列は動いているので今さら列を抜けるのが惜しくなって並び続けること１時間。ようやくガラス張りのキッチンの前までたどり着きました。

そこで目に入るお知らせ。商品は1人１個まで。もし２個欲しければ並び直してくださいとのこと。

キッチンはこんな感じ。

お兄さんが素手で毎回ケーキのたねを混ぜ、その度に奥に入って手を洗っていました。大変だなぁ。手袋はダメなのかしら。

こんな情報も。トランス脂肪があるのも気になるけれど、ビタミンAがたっぷりなのもびっくりです。

焼きたてのチーズケーキ

最初の１時間は地獄で前後の人たちと文句を言い合っていましたがw、こんなメイキングを見ながらだと待つのは比較的我慢できました。

チーズケーキ、ゲットしたどー！！

さて、家に帰ってから早速試食。 まずはチーズケーキ。 ふわふわで崩れそうです。感想はと言うと…

チーズケーキなのにチーズの風味がほとんどない？！ 甘さも日本のケーキだけあってかなり控えめ。 冷蔵庫で冷やしてからもう一度食べてみると出来立てよりは少しはチーズの風味はありましたが、それでも普通のチーズケーキよりはかなりチーズの風味が弱かったです。

これが甘くてチーズの風味たっぷりのケーキに慣れているカナディアンに受けるのかは今後を見てみましょう。

そしてこちらはマドレーヌ。結構大きなサイズ。 甘さは私にはちょうどよく、バターたっぷりのちょっと懐かしい味がしました。 が、こちらも甘さに慣れているカナディアンだと、上にフロスティングとかのっけたいと思うだろうなー。

ちなみにお値段は日本ではチーズケーキが635円だそうですが、こちらは$12なので、まあほぼ倍近くのお値段。でも、チーズケーキのカナダでの相場で考えると高くは感じません。むしろ安いくらい。

ただ、もう少し効率的に販売する方法があると思うのですが、わざと行列を作らせてその行列を見てまた他の人が興味をそそられて並ぶ、という販売方法な様で、「こんなに長い間並んでまずかったら怒るぞ！」といった反応のお客さんが多く（私もそうだったし）、期待が膨らみすぎて食べるケーキにはがっかりしてしまう人も多い様で、レビューはあまりよくありません。実際同じ手法で出店した中国の店舗も閉店してしまったとか。

あまり辛口なレビューは書きたくありませんが、せっかく美味しいケーキを世界に広めようとしているのですから、もう少し末長く続く販売法で地道にやってくれればいいなぁ、と願ってしまうのでした。